これからの時期、ぜひ見ておきたいのがオリオン座流星群です。
今年のピーク時は月明かりが少なく好条件!
天気が良ければ、1時間に20個近くの流星が観察できるかもしれません。
今年の秋は、流星を探して美しい夜空を眺めてみましょう。
オリオン座流星群
オリオン座流星群(オリオンざりゅうせいぐん)は明るい流星群のひとつで、毎年10月19日から23日の間に東の空で見られる。オリオン座の中でふたご座との境界付近に放射点がある。母天体はハレー彗星で約3000年前のハレー彗星の塵による。5月に見られるみずがめ座エータ流星群もハレー彗星を母彗星とする。比較的速度が速いため明るい流星が多くみられる。
これまでは中規模流星群であったが、2006年に突然活動が活発化し1時間に50個以上も観察できるようになった。これは2010年まで続くと見られており、次に活動が活発化するのは70年後といわれている。
活動期間は10月2日から11月7日だが、例年10月21日前後に最も活発(極大)し、最も観測し易くなっている。
ただ2010年の極大期は満月なので、月明かりが原因で非常に見づらくなる為、数は少ないが10月6日から10月11日の新月の間が最も安定して観測できるといわれている。
2017年はいつ見れる?時間帯は?
今年2017年、オリオン座流星群が最も観測しやすいと言われているのが、10月21日20時ごろ。
オリオン座流星群の放射点、つまり星が放射状に流れる中心点は東の空にあります。
星座で言えばオリオン座の中、ふたご座との境界の辺りです。
流星は放射点から90度以上離れた場所で発光する場合もあるので、全天を観察するつもりで臨みましょう。
簡単に言えば市街地の明かりを避けた暗い所ならどこを見てもOK!
思いがけず流星を発見した時は喜びもひとしおですね。
流星群を観る時のポイント
1.明かりを避けましょう
星の観察の大敵は明るい街の明かりや月明かり。
山奥では驚くほど星が美しく見えるのは空気が澄んでいるというだけではなく、周囲に全く明かりが無いから。星の光はとってもささやかなもの。
肉眼でしっかりと流星群を捉えるためにはなるべく郊外の明かりが少ない場所を選ぶのがおすすめです。
どうしても暗い場所が確保できない場合は、街灯の光や月明かりに背を向け、光を避けるように観察してみましょう。
今年のオリオン座流星群出現のピーク時は月齢が高く、月があまり明るくないのでチャンスですよ!
2.暗闇に目を慣らしましょう
人は明るい所から暗いところに行くと、しばらくは真っ暗で何も見えませんが、徐々に目が慣れて物が見えるようになります。
目が慣れないうちは小さな星の光をはっきりと見ることはできません。
暗い屋外に出て10分以上は暗闇に目を慣らしましょう。
夜の澄んだ空気を吸い込んでリラックスしたら、観察にも意欲的に取り組めそうですね。
3.広い場所で観察しましょう
広い夜空に広がる星々。
その星の中に流星を見つけるためには、できるだけ広い範囲を見渡せる場所が観察に適しています。
近くに建物があまりなく、周囲を見渡すことができる場所を選びましょう。
4.15分以上観察を続けましょう
市街地や住宅街ではどんなに暗い所を選んでみても、明かりのために流星の小さな光を見逃してしまうこともあり、たくさん観察することはできません。
少なくとも15分以上は夜空を眺め、流星を探して見ましょう。
日頃、時間に追われて生活している方にとっては、たまにはのんびり夜空を眺めるのもよいものです。
親子で、また友人や恋人同士、語らいながら観察するのも楽しいものですね。
5.持ち物や服装をチェックしましょう
オリオン座流星群が見頃の10月の夜は、冷え込むことも多くなります。
天気の良い時は特に放射冷却によって気温が下がります。
せっかくのスターウォッチングも風邪を引いては台無しです。
温かい服装で観察しましょう。
軽くて保温性のある羽織物やニット帽などがおすすめです。
観察に疲れた時には温かい飲み物やおやつがあれば嬉しいですね。
また長時間の観察には折りたたみイスが便利です。
寝転がって夜空を眺めたいという方にはレジャーシートや簡易クッションなどもよいでしょう。
それから夜空の観察に便利なのが星座早見盤。
小学校の時に誰でも一度は手にした事がある円盤状のシートです。
蓄光や蛍光機能のあるタイプなら暗闇の中でも星座探しを楽しむことができそうですね。